フライング・オクラ・フライ

アメリカ南部ものが好きな道民

ドトールの大豆ミート全粒粉サンド、三品輝起「雑貨の終わり」、北欧風ミートボール

13時に起きた。

相方が昨晩の電話の中で二子玉川に日用品の買い出しに行くと言っていたので付き合おうと思っていたが、微妙な時間になってしまった。ウダウダしてシャワーを浴びた後で本を持ってドトールに行く。

大豆ミートの全粒粉サンドとブレンドM。(こう書くとコーヒーじゃなくて服のサイズみたいだ)


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ぷるんとした食感の大豆パティに甘めのきんぴらと素朴なハード系全粒粉バンズがどこか給食っぽい印象を与えるが、そこにケチャップとカラシが意外と合い、最低限のパンチはあって悪くない。

 

半分くらいまで読み進めていた三品輝起「雑貨の終わり」を読み切る。西荻窪の有名雑貨屋「Fall」の店主が、彼の店に並ぶような雑貨あるいはパンブームのような社会事象についてそれ自身の文脈を喪失し、身の回りのあらゆるものが「ディズニーランド的」消費システムの部品と化していく様を(雑貨屋という作者のポジションを含めて)冷笑的に叙述している。

このディズニーランドと消費文化の下りに既視感があると思ったら、速水健朗「都市と消費とディズニーの夢」のテーマそのままだった。というか三品氏も参照してるんじゃないかと思う。コクヨ学習センターのポッドキャストhttps://link.tospotify.com/ZxGK3HHGMbb)でも同氏著作の「フード左翼とフード右翼」を援用してたし。

「都市と消費とディズニーの夢」を改めて読み、ディズニーランドそれ自体が、20世紀アメリカの進歩主義の内省から「ダウンタウンの再生」として創造されたショッピングモールと根を同じくするものであることを鑑みると、現代の新自由主義な都市の発展の中で暮らしの場そのものが万華鏡的な消費システムとなる過程は自然なことにも思える。それは都市化と人の交流のバランスを探り探りで構築していった結果であり、言い方を変えれば我々が選んだものなのだ。

 

寒くなる前に帰り、ルバーブとトマトのケチャップが残り少ないので使い切るために肉団子をつくる。

北欧風ミートボールのレシピにはタネの中にマッシュポテトをいれるものがあり、やってみると焼くときに肉汁が出ないし食感もふわふわして良いものだった。ただケチャップよりベシャメルソースとかでシチューの具にするほうがいいかもしれない。というか昼と同じようなもの食べちゃったな……

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